2010年9月に受験のためのハイレベル高校物理を指導する予備校として、CSS大学受験物理単科予備校をネット上に開校しました。開校当時の学習指導要領に従い、原子分野を除く、力学・熱力・波動・電磁気の４分野に関する導入講義と例題講義の配信からスタートしました。現在はCSS高校物理に名称変更して、新課程に準拠した、原子分野を含む５分野の導入・例題・演習講座を、東大・京大・東工大・大阪大・名古屋大・早大・慶大などの最難関大学を目指す理系志望の学生に向けて配信しています。

　最新版のWebブラウザをインストールできる端末であれば、当サイトが用意する映像コンテンツを視聴することが可能です。安定した高速WiFiの環境さえあれば、いつでもどこでも視聴学習することができます。また能力に応じて学習スケジュールを組むことができるため、学校や塾の進度に無理に合わせる必要もなくなります。当然のことですが、分からないところは何度でも繰り返し視聴できますし、必要が無いと思えばスキップ再生することもできます。授業を自由にカスタマイズできる！それがネット予備校の最大の魅力になります。

　CSS高校物理はすべての高校生を対象に講義動画を制作したわけではありません。物理を得意とする学生は非常に希で、大半の学生が苦手とする科目の筆頭であることは確かです。それゆえ集団授業の予備校の教室では、多くの受講生に満足してもらうために、中間層の平均的レベルに合わせて授業を行うことが一般的となります（例外的な講師も存在しますが）。その結果、能力のある受講生にとって、スピードや授業の質に満足できないという意見が出てくることが予想されます。また近くに大手の予備校があり、ハイレベルな講義を受けられるのであれば問題はないでしょうが、地方の優秀な学生が、望むレベルの授業を受けられる塾を探すのは大変困難な状況にあるといえます。そのような受験生に適正な価格で高校物理を学べる環境を提供すべく、ネット上に物理予備校を開講したのです。
　当サイトの講義はアニメーション技術を用いて、できる限りイメージを動的に表現し伝える授業を心がけて制作されています。言葉では表現しきれない部分をアニメーションにすることで、より理解しやすい内容となっています。
　予備校やネット塾のなかには、分野ごとに担当する先生が異なるものがありますが、これはあまり好ましいことではないと思います。チームを組む先生がたびたびコミュニケーションをとって、内容にバラつきが生じないような工夫をしているのであればまだしも、講師どうしで競って講義を制作している場合には、考え方の違いから生まれる体系の崩壊が見られるコンテンツがそこかしこに存在します。当サイトの講義は力学から原子分野まで、一人の講師がすべての技術をもって制作にあたることで、物理全体を体系的に学ぶことができるようにデザインされています。また、微積分を用いた講義を展開しているため、難関大物理の受験対策になることはもちろんのこと、大学進学後の講義に難なく適応するための知識の獲得を期待することができます。